まだまだあったおせち料理の由来・意味とは

おせち料理の意味といえば黒豆、数の子、海老などはとても有名ですね。

それぞれ「まめまめしく働く」「子孫繁栄」「腰が曲がるまで健康でいられるように」という願いが込められています。

今回は思わず「そんな意味があったの!?」と言ってしまいたくなるようなおせちの由来や意味を調べてみました。

 

まだまだあったおせち料理の由来・意味とは

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ごぼうのタタキ

古来、豊作などのめでたいことが起こる前兆として瑞鳥(ずいちょう)という鳥が飛んでくると言われていました。なんとごぼうは、その瑞鳥に形や色が似ているんだとか。

きっとほっそりとした鳥なんでしょうね。

 

里芋

里芋は親芋に子芋がたくさんつくとこから、子孫繁栄の象徴とされています。

 

くわい

くわいは大きな芽が出てくる植物。転じて、出世を願った料理だと言われています。芽が出る→めでたいにかけているという説もあります。

 

チョロギ

奇妙な形をしたあのチョロギにも実は由来があるのです。チョロギの当て字は縁起を担いで「千代呂木」や「長老喜」と書かれ、長寿を願う気持ちが込められています。

 

二色卵

シンプルなたまご料理にも立派な由来が。実は二色と錦をかけているんですって。錦とは鮮やかな糸を使った高級な織物のこと。転じて、美しく立派なものの象徴とされています。

 

松風

ひき肉の表面を青のりやゴマなどで華やかに彩っている料理です。つまり、表面を彩っている→裏はない→やましいことや隠し事がなく正直な様子を意味していると言われています。連想ゲームのようでおもしろいですね。

 

きんとん

「金団」と書くことは意外に知られていないのではないでしょうか。その文字や色の通り金塊や小判、財宝に見立てられている一品です。商売繁盛や豊かな1年が願われています。

 

紅白かまぼこ

こちらも意外に知られていないかも?まず、かまぼこの形は日の出を象徴しています。そして紅は魔除けを意味し、白は純潔や清浄を表しています。ちなみに赤は古来より魔除けの色とされており、神社の鳥居が赤い色なのも同じ理由なんだとか。

 

なんだか結構ダジャレが多い気が…昔の人って、結構お茶目だったのかもしれませんね。

何気ない一品にも願いが込められていると知ると、今年のおせちはなんだかいつもよりありがたいかも!?家族の方に教えてあげるのもいいですね。

 

Text: 中野 晃子(ライター。飲食関連の記事を得意とする。趣味は飲み歩きと料理と散歩。)